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ミネラル麦茶
麦茶にミネラルが多く含まれるというのは本当でしょうか。
麦茶にはピラジンという血小板が固まることを防ぐ成分が含まれていることが研究で明らかになっており、血流改善などの効能も注目を集めるようになってきました。
このお茶の効能を挙げる際、真っ先に頭に浮かぶ、「麦茶はミネラルが豊富だから、夏バテ解消にも効果覿面」というフレーズは、きっとみなさん誰でも聞き覚えのあることでしょう。
しかし、実際にそうなのか、またそれがどうしてなのかは謎のままです。
最初に言えることは、特別多いというわけではありませんが、原料である大麦は少なからずミネラルを含んでいる食材だと言うことです。
ミネラルは、生きていく上で欠かせない5大栄養素のうちのひとつであり、厚生労働省によって認められているのは、亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、リン、以上の12種類です。
このうち大麦に主に含まれているのはカルシウム、カリウム、リン、マグネシウム、鉄です。
セレン、亜鉛などのこれ以外のものも含まれており、特にセレンはガンに効果がある高い抗酸化作用を持つ微量元素として専門家の間でも注目を集めています。
しかし、そのこと以上に麦茶と言えばミネラルという刷り込みが行われたのは、やはり石垣食品が発売しているフジミネラル麦茶のCMの影響が大きいかもしれません。
アフリカの猛獣に2度襲われたことで有名な女優、松島トモ子さんが起用されたCMと、どこか懐かしい商品名のフレーズメロディーが記憶に残っている人は少なくないでしょう。
名前からわかる通り、決して大麦に含まれている栄養を誇張しているのではなく、パックにはそれぞれ富士山系から採掘した自然石が3gずつ入っているというところに、商品のポイントがありました。
この自然石からミネラル分が溶け出して、結果的に麦茶の栄養が豊富になる、というわけです。
しかし、明確な根拠がないためか、パッケージには農林水産省が勧める食品表示の法律に則って、パッケージの端に多量のミネラルを溶出するものではないと注意書きが書かれています。
対して伊藤園から発売されているペットボトル入りのミネラル麦茶は、含有量が豊富であることを明確にしています。
原料の大麦に加え、海洋深層水を使ったことが理由に挙げられています。
含有されている量も、カリウムが18mg、リンが1mg、マンガンが3.0μgと表示されており、確かに普通の麦茶より多いように見えます。
つまり、普通の麦茶にミネラルは含まれているものの、他の食品に比べて豊富と言うほどではない、ということと、ミネラルに特化した麦茶は確かに存在すると言う事実が見えます。
ここで注意すべきなのが、ミネラルは決して取れば取るほど良い栄養素ではない、ということです。
その証拠に幼児が過度の摂取を行った場合中毒を起こしますし、成人でも体内でうまく排出されない分が蓄積され、結石などの病気を起こすことがあります。
麦茶だけに依存せず、他の栄養素と同じように、他の食材からも満遍なく摂取することが一番好ましいということを理解しておく必要があります。
以上のことに注意を払えば、ミネラルを豊富に含んだ麦茶は、夏バテ対策などに十分効果を発揮してくれると思います。