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麦茶のタンニン
麦茶の特徴にタンニンが少ないということを挙げることができます。
タンニンは一般的に鞣し革に用いられる植物由来の素材として知られ、タンパク質と結合して凝集させる収斂作用を持つことで有名です。
鞣し革以外でタンニンの名が耳に入るとすれば、近年注目されているポリフェノール、フラボノイドの一種、茶カテキンがあります。
タンニンはカテキンが酸化し、重合することで生まれます。
どちらもお茶の苦みの主成分ですが、近年特に苦み以上に、豊富な生理活性で専門家から注目を集めています。
例えば、摂取することで、その収斂作用が内臓に影響を及ぼすことになり、下痢の改善、整腸作用などが見られます。
また抗酸化作用やコレステロール抑制作用、血圧上昇抑制作用、抗菌作用、抗アレルギー作用など、現代病に有益な効能も多く見られます。
しかし、タンニンの豊富な効能の陰に、望まれない効果があることも事実です。
過剰な摂取は収斂作用で便秘を引き起こしますし、タンニンは身体に吸収される前に鉄分と結合して黒いタンニン鉄を作り、鉄分の吸収を阻害します。
タンニン鉄の鉄分が全て吸収されないというわけではありませんので、通常なら問題ありませんが、貧血症状などに悩まされている人には致命的です。
100ml中に含まれるタンニンの量は、麦茶は10mg、コーヒーで70mg、紅茶で100mg、緑茶は70mgです。
もともとタンニンの含有量が多いお茶の中で、タンニンの少ない麦茶は、貧血に悩む人にとって気軽に飲むことができる、数少ないお茶ということができるでしょう。
またタンニンが少ないということは、麦茶には渋みが少なく、さっぱりとした口当たりの良い風味があるということになります。
炒った大麦の香ばしい匂いが特徴のお茶なので、緑茶などに比べて子供も飲みやすい飲み物だと言えます。
次いで、カフェインが少ないこともタンニンと同様に麦茶の大きな特徴にあげることができます。
覚醒作用で有名なカフェインは、強心作用や利尿作用も持っており、頭痛を止める効能などでも知られています。
しかし、神経を刺激する作用が多々あるため、過度の摂取となると依存症状を伴い不眠やめまい、胃痛を起こします。
依存症まで進んだ場合、止めた時に頭痛や疲労感、精神的に不安定になるなどの症状が起こる可能性があります。
他にも例えば過度に摂取することで、妊婦の場合流産のリスクが高くなったり、乳幼児は脳神経系の発達障害などの危険性があるなど、水のように毎日がぶ飲みしなければそれほど問題のない作用ばかりですが、カフェインに好ましくない作用が含まれていることも確かです。
麦茶の材料は大麦であり、茶の葉を原料にする他の日本茶とはまた少し違った成分構成を持ちます。
そのため、日本茶に特定の好ましくない成分が含まれている場合は、大抵の場合麦茶で代替することができます。
特に女性の方、妊娠や重い貧血に悩んで、飲みたいお茶が飲めなくなった時、麦茶の存在を思い出してみて下さい。